難病患者様への想い(治療家の原点)
自分が整体師、セラピスト、治療家としてまだ経験が浅い時の出来事です。
一般的な肩こりや腰痛など割と身近な症状はトラブルことなくお客様、患者様へのクレームも無く喜ばれて充実した日々を過ごしていました。
その頃は知識も乏しく、技術も未熟で日々の勉強は欠かさずにやっていました。
そんなある日、お店が少し暇でチラシ配り、ポスティング、通行人の呼びかけなどをしていた時でした。
お客様への呼びかけも難しいのですが必死になってその頃はやっていました。
「肩こりや腰痛、その他の身体のお悩みある方いませんか?無料体験施術も行っていますので、この機会に是非ご相談させてください。」(どの様にお声掛けしてたか定かではないですが・・・・・)
1人の女性と目があってお話を聞いてくださいました。
「腰がめちゃくちゃ痛くて夜も寝られない激痛なんだけど治りますか?」
自分は当然の事ながら絶対に良くなります!無料体験施術やってますので是非お越しください^^
そんな感じで問診、視診、触診をしたのですが、いざ触診をしてみると軽く触れただけで激痛が走り、飛び上がるくらいでした。(指圧できるレベルではなく摩る程度です。)
少し離れた関連筋を触診しても激痛との事でした。
下肢方面に場所を移し摩る程度でも激痛。
下半身ではアプローチが出来ないと思い上部胸椎から肩、首の方面よりアプローチしました。
それでもどこを振れても激痛が走る。
その頃の自分は知識も乏しいとは言え、ある程度は対応できる技術とスキルは身についていたと思います。
その後は何も対応が出来ずこちらが不安になり成すすべは無かったです。
お客様が帰られた後にそのお店の技術のトップ。(店長でも院長でもなく関東エリアでトップクラスの技術者に)先ほどの経緯について問われました。
「先ほどの一連見ていましたが、何が一番ダメだったかわかっていますか?」
自分の中では技術や知識の乏しさによるものだと痛感していたのでそれを答えました。
その技術者は「たしかにそうかもしれないけど、大事なことを忘れています。何かわかりますか?」
自分は正直気がつきませんでわかりませんでした。
その先輩によると
「難しい症状で治せない、辛さをとれない状況は誰でも経験はします。その時こそ自分は怯まずに堂々とする。患者様に不安な気持ちにさせない。」
「例えば、もしも自分の体調が悪く藁をも縋る気持ちで病院へ行きます。その後病院の先生がアタフタ、オロオロしていたら余計に不安になるでしょう。」
「なので嘘でもいいから良くなります。これを先ほどすべきだったのです。」と言われました。
自分に嘘はつきたくないので正直にやってしまっていた部分はありますが、その経緯を聞いたら病院の先生がテンパっていたら患者様も余計不安な気持ちにはなると思いました。
ハッタリではなくその時は原因や病状がわからなくても、原因と考察できるものや可能性の整理、どういったアプローチすれば良いのかは可能性0じゃないとすぐに感じました。
後日休憩時間に休んでいたらその患者様とバッタリお会いする機会がありました。
まず初めに
「こないだはすみませんでした。」
患者様Hさんは
「全然気にしなくていいよ。医者も匙投げるくらいの難病だし治らないの知っていて、無料体験受けたんだもん。そうなるのわかっていたよ。」
「お医者さんが匙投げる難病って何ですか?」
患者様Hさんは
「多発性硬化症」「全身性エリテマトーデス」「線維筋痛症」「三叉神経痛」他にも沢山あってね・・・・・・・・・
その時の自分は1つもその症状について聞いたことも無く、どんな症状かもわからなかったです。
ですがどうしてもその方の症状を良くしたい。治したいと、心底思ってその後のお話も聞きました。
1週間ほど時間あるときにその症例や原因の可能性の文献や参考書を読み漁って少しながら可能性を見つけることが出来ました。
その方へ休憩時間に会う機会が多かったのもあり、資料にまとめ原因と治療の概念を伝えました。
Hさんは「医者でもこんなに親身になってくれないし、言っている説明や調べてくれた意味も理解した。その可能性に欠けてみようと思う!薬も効かないし、副作用で身体がボロボロなのも自覚している」と言ってくれました。
その時の自分の得意分野は足裏療法でした。
ツボや反射区で身体の悪いところ調子の悪いところなどを見極めるものです。
ある程度の臨床もあり強さ加減はもちろんのこと硬さや足の肌色、足のアーチの崩れなど習得していました。
難しい症例だったために強さ加減は最小限、痛みは絶対に出さないレベルです。(一般的に)
足裏の反射区の三叉神経に差し掛かったところ尋常じゃないほどの痛みが走ったようです。
「痛かったですか?」
Hさんは
「火鉢で押し付けられアイスピックで肉をえぐられるほどの痛みが一瞬にして走ったとの事でした。」
その部位はカスル程度の痛みでもそのような激痛が走るために、どうにか痛みの少なくアプローチできる部位を探しました。
ほとんどの部位は痛みを伴ったので飛ばして施術をしていきましたが、比較的痛みが少なく流して大丈夫な場所は多めに施術アプローチはかけました。(自律神経が整えば痛みの反射も抑えられるとの思考からです。)
足裏よりはふくらはぎのほうがしっかりと施術は出来たために体液循環を促すことが出来ました。
最終的にトリガーポイントと反射点の再確認してみると・・・・・・・
Hさんは「あれ?さっきの痛いの大丈夫なんだけど。。。。。。」
その時のHさんの痛みの度数は10→6今までの治療ではまずないくらいの好結果との事でした。
これが自分の自信に繋がり、難病患者様でも良くすることが出来る!治療の手助けしたい!一緒に感動の共感をしたい!」と心底思った瞬間でした。
決してその頃の自分は勉学に怠慢があったわけでもなく、技術練習などにも毎日明け暮れていましたがそれでも大きい壁にぶち当たってしまう瞬間はあります。
もしもその方に出会えてなければその症例に対しての知識と技術などももっと遅かったと思います。
めちゃくちゃ苦い経験ではありますが、治せない病気や症例はないと考えて今でもアップデートしていっています^^
Hさんの症例はその後も好転していきましたので、時間があるときに続きはお話します。
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