自律神経とストレス

自律神経とは作用が相反する2つの神経すなわち交感神経と副交感神経に分類されます。脳や脊髄には自律神経の中枢があり、それぞれ近くの末梢神経に自律神経線維を送っています。

自律神経の役割(仕事)

自律神経は一言でいうと、内臓、血管などの働きをコントロールし、体内の環境を整える神経です。
自律神経は、すべての内臓、全身の血管や分泌腺を支配しています。
知覚・運動神経と違って、私たちの意思とは関係なく独立して働いているので、内臓や血管を私たちの意思で自由に動かす事は出来ません。
反対に、意識しなくても呼吸をしたり、食べたものを消化するため胃を動かしたり、体温を維持するため汗をかいたりするのは、自律神経があるからです。
自律神経には、交感神経(起きている時の神経・緊張している時の神経)と副交感神経(寝ている時の神経・リラックスしている時の神経)があります。
この二つは、一つの器官に対して互いに相反する働きをしています。

生命活動に重要な役割をしているのでその機能がしかるべきとき正常な作用をしなければ体の不調がでるのは当然のことなのです。

ストレスについて

人は生きていく上で、見たり、聞いたり、味わったり、臭ったり、肌で感じたり、心で感じたり、様々な出来事を経験したり、周囲の人や動物や物から受ける影響等、全ての事がストレスになり得ます。それらストレスの種類を、大きく次の5つに分類できます。

  1. 物理的ストレス(環境的ストレス)
    機械的な騒音、振動(電話の音、電車やトラックが通過する時の振動)、寒さ暑さ、煩雑なオフィス等外界から受けるストレス。
  2. 化学的ストレス
    コーヒー、お酒の飲み過ぎ、タバコの吸いすぎ、薬物、食品添加物等で身体が影響を受けるストレス
  3. 生物的ストレス
    細菌、ウイルス、カビ、花粉等、感染症やアレルギーの原因部質によるストレス。
  4. 社会的肉体的ストレス
    避けられない過密社会での生活や会社の歯車的役割(出張、通勤、接待)。政治経済問題、家庭内の問題(嫁姑問題、夫婦間係、子供の教育や進学、)老人問題等生活上のストレス。
  5. 心理的ストレス
    個人の性格や受け止め方の違いがあるが、仕事や生活上の出来事や人間関係における問題によるストレス。

ストレス=悪いものと捉えがちですがそれは違います。

ストレスがかかりすぎると良くないという話なのです。

実はストレスがなさすぎても病気になることはあるんですね。

自律神経と免疫の関係

交感神経緊張が多い(頑張りすぎ、ストレス)

顆粒球を増やす

胃潰瘍 十二指腸潰瘍

副交感神経優位(怠けすぎ、食べ過ぎ、ストレスの反動)

リンパ球を増やす

アレルギー症状など

これはほんの一例に過ぎませんので身体の不調がなんとなくあるなと思う方はまずは自律神経の乱れとストレスについて見直す必用があるかもしれません。

簡単にできる自律神経のチェックシートのリンク貼っておくので気になる方は参考にしてみてください。

https://www.nhk.or.jp/lifestyle/article/detail/00537.html

身体の不調でお悩みの方はお早めにご相談ください。