意外と身近に存在する筋肉の難病「横紋筋融解症」

今までに多くの方のお身体に携わって来ましたが、かなり前から不思議に思っていたことがあります。

運動を生活に取り入れている方は比較的少なく運動不足傾向が圧倒的に多いですが、筋肉の衰え方が非常に早い人と遅い人の差がある。

色々な生活習慣を疑って来ました。飲酒、喫煙、暴飲暴食、睡眠、ストレス等。ですがこの危険因子を結構取り入れていてもしっかりと筋肉の維持ができている人とそうでない人。

その差は何かと言うと病院へ通院しているかしていないか。

そして不定愁訴身体の調子が悪いのにも関わらず画像など見ても異常無しの診断が下されるやつです)が中々改善されないために念の為薬を飲んで経過観察しましょうという経験はありませんか?

体の不調の原因をしっかりと見つけ出し、その原因にあった適切な医薬品を飲めば身体の調子は好転すると思いますが、原因がハッキリしないのにも関わらず、薬を処方されるケースが圧倒的に多いように感じます。

よくあるケースですと前は病気知らずで至って健康だったのに病院へ通院するようになって薬の量も徐々に増え基礎疾患が年を重ねるごとに増えてるという相談を良く受けます。

おそらく皆さんが想像している何倍も医薬品の健康被害は大きいのです。

しかも医薬品の多くには横紋筋融解症を引き起こす事も厚生労働省を初め、薬剤師会もその危険性を指摘しています。

そもそも「横紋筋融解症」って何でしょうか?

横紋筋は骨格筋で融解、壊死する事により筋肉の痛み、脱力が生じる、手足が痺れる、全身のダルさなどの症状が出ます。

アスリートに限らず、わたしたちは自分の身体をしっかりと支え、自分の足で歩く欠かせないものです。

その骨格筋が融解、壊死すると何が起きるかわかりますか?

スバリ、筋肉の量が減少し身体を支えるのが困難、歩行困難に陥ります。

筋肉の減少のみならず、その壊れた筋組織が血中に流れだし、腎障害や多臓器不全など命を脅かすものなのです。

内臓にも負荷が増えるので内臓疾患も誘発されるのです。

そして内臓の数値が悪いからまた薬を処方など、悪循環になってしまいます。

横紋筋融解症には他の危険因子、リスクファクターもいくつか取り上げられています。

加齢(80歳以上)、高血圧、糖尿病、BMI低値、腎機能障害、低カリウム症、代謝性筋疾患、CYP450遺伝子多型、甲状腺機能低下症、発熱、感染症、痙攣、脱水症状、術後、激しい運動、慢性的なアルコール摂取、薬物の乱用、薬剤、同じ姿勢を取り続ける。

リスクファクターも多くあるので直接的な原因がハッキリしないため難病の分類にされているかと思います。

毎日お酒を大量に飲んでいて肝臓がまだ基準値内に収まっていたり、1日にタバコを2箱(40本)以上喫煙して息苦しくもなく病院にまだお世話になってない方の筋肉を触った感じ筋肉量の減少はあまり見受けられません。

血圧が高めの人でも降圧剤などを服用せずに過ごされている方の筋肉量の減少は見られません。

40代で高血圧を指摘され、降圧剤を飲んでいる方の筋肉量の減少は2,3年で激減しています。(力仕事の職人さん)

お酒も飲まないし、タバコの量もかなり少ない、食事もきちんととっていて、身体も他の仕事に比べてしっかりと使っている方でもです。

本当に飲まないと行けないものかどうかはしっかりと医師や薬剤師に相談しましょう!

厚生労働省が作成した重篤副作用疾患別マニュアルのリンクを張っておきますので気になる方は確認してみて下さい。

重篤副作用疾患別マニュアル

横紋筋融解症をきたすもの

全身麻酔薬

睡眠鎮静剤、抗不安薬

抗てんかん薬

精神神経用剤

総合感冒剤

その他の中枢神経系用剤

骨格筋弛緩剤

強心剤

血圧降下剤

高脂血症用剤

鎮咳剤

気管支拡張剤

消化性潰瘍用剤

脳下垂ホルモン剤

甲状腺、副甲状腺ホルモン剤

その他の泌尿生殖器官および肛門用剤

肝臓疾患用剤

痛風治療剤

糖尿病用剤

免疫抑制剤

抗悪性腫瘍用剤

その他のアレルギー用剤

抗生物質製剤

合成抗菌剤

抗ウイルス剤

その他の化学療法剤

その他の生物学的製剤

悪性症候群をきたすもの

全身麻酔薬

睡眠鎮静剤

抗てんかん剤

抗パーキンソン剤

精神神経用剤

その他の中枢神経用剤

骨格筋弛緩剤

消化性潰瘍用剤

その他の消化器官用薬

抗ヒスタミン剤

合成麻薬

悪性高熱をきたすもの

全身麻酔薬

解熱鎮痛消炎剤

局所麻酔剤

骨格筋弛緩剤

痔疾用剤

歯科用局所麻酔剤

最近は薬学の事も勉強をはじめましたので一緒に確認が出来ればと思います^^

自分の臨床経験によるものなので科学的根拠が証明されていませんが、9割強この薬害による因果関係が存在するものだと考えます。

老化が進むと筋力が落ちるという事実はありますが、それ以上に関係が深いものだと見て取れます。

それは比較的若い年代からでも急速に進行し、比較的高齢者70代超えても筋肉量がしっかり出来ている方も多くいますので。

1歳年を重ねるのが老化ではなく、体の内側が著しく傷んでしまったり、内臓の負担が多く身体の中の老廃物や体毒によるものが老化を加速するものだと考えます。

この様な状態では免疫力の低下、自然治癒力の低下を引き起こしますのでコロナウィルスの感染症にかかってしまったら重症化する危険性が極めて高いと推測できます。

コロナウィルス感染症に打ち勝つためにもしっかりと健康状態を維持し、かかっても無症状、軽症で済むようにしましょう!

全ての医薬品を否定するものではなく、そのお薬の御蔭で健康状態を維持出来ている方もいらっしゃると思いますが、自分の知る限り8-9割の方は食生活の改善や運動、睡眠、ストレスの見直しをすれば健康な身体を手に入れることは出来るかと思います。

今現在お身体の不調や悩みがある方は是非ご相談いただければと思います。